こんにちは。フクロウの瞳です。
今日のニュースで、ドラフト3位の熊谷敬宥が「井端級」と報道されていました。守備の名手といわれた元中日の井端さん(現:巨人のコーチ)になぞらえているということは、それだけうまいということでしょう。
楽しみです。
今回は2017年2位の原動力となった「リリーフ投手」について、触れたいと思います。
1.シーズン2位の原動力
昨シーズン、タイガースのリリーフ陣はまさに大車輪の活躍でした。60試合以上登板を達成した選手が5人というプロ野球史上初の記録を成し遂げました(その後、DeNAも達成しましたが…)。
しかも、5人すべてが防御率2点台以下という安定ぶり。52試合登板を果たしたベテランの藤川球児も主にビハインドや僅差での登板ながら、しっかりとした働きが光りました。シーズン前半は松田遼馬、後半からは石崎剛がリリーフ陣の一角を担いました。
2.さすがの成績!
選手名 | 登板数 | 投球回数 | 勝 | 敗 | HP | S | 奪三振 | 四死球 | 被本塁打 | 自責点 | 防御率 |
桑原謙太朗 | 67 | 65 2/3 | 4 | 2 | 43 | 63 | 13 | 2 | 11 | 1.51 | |
岩崎優 | 66 | 71 2/3 | 4 | 1 | 19 | 88 | 32 | 2 | 19 | 2.39 | |
マテオ | 63 | 59 | 7 | 4 | 43 | 62 | 20 | 2 | 18 | 2.75 | |
ドリス | 63 | 63 | 4 | 4 | 9 | 37 | 85 | 18 | 1 | 19 | 2.71 |
高橋聡文 | 61 | 47 2/3 | 6 | 0 | 26 | 1 | 51 | 15 | 1 | 9 | 1.70 |
藤川球児 | 52 | 56 2/3 | 3 | 0 | 9 | 71 | 29 | 3 | 14 | 2.22 | |
石崎剛 | 26 | 30 2/3 | 1 | 1 | 5 | 32 | 17 | 1 | 4 | 1.17 | |
松田遼馬 | 26 | 35 2/3 | 1 | 2 | 2 | 33 | 18 | 5 | 20 | 5.05 |
上の図が、2017年シーズンのリリーフ投手成績です。松田は1試合先発で投げているため、防御率にはその試合の数値も含まれています。
一軍で投げる投手は各球団によって多少違いますが、基本的に7から8人です。タイガースの場合も、開幕カードや谷間期間で先発投手が一軍登録を抹消された時以外は基本7人のリリーフ投手がいました。
つまり昨シーズンは、桑原・岩崎・マテオ・ドリス・高橋・藤川がほぼシーズンを通して一軍にいて、残りの一枠を松田や石崎が争うという構図でした。
3.この活躍は予想できなかった・・・
リリーフ陣の中で一番活躍したのは勝ちパターン(勝っている試合に登板する選手)の一人、桑原謙太朗でしょう。
登板数は67試合、投球回数65 2/3回で4勝2敗43HP(抑え以外のリリーフ投手がチーム与えた貢献度を客観的に評価する指標)、防御率1.51という素晴らしい成績。大卒10年目、タイガースを含めて3球団を渡り歩いた苦労人がようやく花開きました(前年まで通算87試合登板、内先発が13。)
特に、シーズン前半はピンチでの起用によくこたえた印象があります(例えば、8月12日のDeNA戦で満塁のピンチを防ぐ、など)。
しかし、シーズン終盤は少し調子を落とし、打ち込まれる場面もみられましたが、シーズンを通して活躍してくれました。
桑原はこの働きによって、セリーグの最優秀中継ぎ投手賞を獲得。年棒も800万円から大幅に上がり4500万円となりました(金額は推定ですが)。
この桑原と同じタイトルを獲得したのが、勝ちパターン投手だったマルコス・マテオです。
次回は彼を含む、他のリリーフ陣にスポットを当てたいと思います。
ではこの辺りで
By for now!