
こんにちは。フクロウです。
Webデザイナーは大変だ、苦労する、辛い。
なんて言葉をよく目にするかと思いますが、具体的に何が大変なのか。
未経験からWebデザイナーに転職した筆者が、入社から今日までの2年間の間で経験した「Webデザイナーの大変なところ」をお話しします。
最初に言っておきますが、残業時間が多いとか薄給だとかは、僕が勤めている会社にはほぼ該当しないので書いてません。
難しく考えず、気楽に見ていきましょ~

ちなみに筆者はWeb制作会社のコーダーです。
(時々ディレクター兼デザイナー)
意外とコミュニケーション能力が必要

Webデザイナーは人と話さず黙々と作業していく、というイメージをお持ちの方いませんか?
僕もそうでした。
でも実際入社してみると、わりと頻繁にコミュニケーションを取る必要がありました。
Web制作会社におけるサイト制作って流れ作業なので、ズレが生じないように前後の人の考えていることをしっかり把握しておかないといけないんです。
そのためディレクターやデザイナーからの指示を受けるだけでなく、僕(コーダー)からも要望や指示を入れる必要がありました。
例えば「これ取り入れたら先方からの制作費オーバーするもんなあ」と思うような指示があった場合、それをちゃんとディレクターに伝えて代替案を考えていかないと会社的に損してしまうんですよね。
もしコミュニケーションが苦手だからと勝手に仕様を破ってしまうと「これ指示と違うよね?」という事態になり無駄に評価が下がることになります。
幸い社員の方がみんな良い人だったので打ち解けるのは早かったですが、コミュニケーションが苦手な人は慣れるまで少し大変に思うかもしれません。
デザインには正解が無い

Webデザインに限った話ではないかもしれませんが、デザインには正解がありません。
これがとにかく大変です。
ググっても正解は見つかりませんからね。困ったものです。
もし正解を定義するとしたら、それは「クライアントが納得するもの」になると思います。
でもそこに行くまでに最低でも3人の人間を納得させる必要があります。
①自分自身
まず1人目は自分です。
自分の中で納得できないと、次に進めませんよね。
②上司
2人目は上司です。
自画自賛できるほど渾身のデザインでも、上司が納得しなければ修正することになります。
③クライアント
3人目がクライアントです。
修正を重ねて上司のチェックを通過しても、クライアントが「なんか違う」って言えばそれまでです。
再度①の「自分自身を納得させること」に戻って修正していきます。
この①②③を繰り返してデザインを作っていくことで、少しずつ正解へと近づいて行きます。
「デザイナー」という華々しい肩書きとは裏腹に、意外と地味で辛いところも多いんですよね。
とはいっても、①②③がとんとん拍子で進むことだってあります。
デザインっていうのは本当に分からないことだらけです。
ハマると抜け出せなくなる
これはデザインとコーディング両方に当てはまることなので、それぞれ見てみましょう。
Webデザインの場合
デザインの場合は、アイデアが出てこなくて深みにハマるとなかなか抜け出せなくなります。
こうなると何をどうレイアウトしてもしっくり来ず、他のサイトを参考にしても全く先に進めません。
あまり急ぎの案件じゃなければ、一旦止めて他の作業を入れたりして頭の中をリセットしてます。
そうしないと無駄に時間が流れていくだけになってしまうので。
コーディングの場合
コーディングの場合は、記述が合ってるはずなのに動作しない場合にハマってしまいます。
これ以上どこを弄ればいいんだよ!!!!

という事態はよく起こります。
そういう場合も一度作業を止めたりするんですが、コーディングにおける「何故か動作しない」は大抵イージーミスを犯してます。
そもそも読み込んでいなかったり、動作しない場所に書き込んでいたり等、数秒の対処で解決できる問題に数時間ハマったりするものです。
ほんと変な笑いが出ます。
スピード重視

Web制作は基本的にスピード重視です。
早く仕上げれば仕上げるほど黒字になりますからね。
最初はどんなに頑張っても課せられた時間内に終わらせることができず大変でした。
特に弊社では、コーダーが画像の書き出し・コーディング・WordPressへの流し込みまで担当しているので、そのスピード感に付いて行けませんでした。
このスピードに関してはいまも僕の中では最重要課題だと思っています。
覚えることがほぼ無限にある
よく言われますが、Web制作は覚えることが多いです。
入社してこれらを覚えるまでまともに仕事はできませんでした。
さらにHTMLやCSS等は常に新しい記述方法が増えているので、キリがありません。
もっとできることを増やしたければ、SEOや広告の知識も身につけていく必要があります。
使い始めて2年経つソフトやツールでも、いまだに「へ~、こんな機能あったんだ~」ということが多々あります。
覚えるのは大変ですが、覚えていかないと仕事ができないのも事実なので頑張りましょう。(僕も頑張ります)
常に新しい技術やツールが出てくる
前述した内容と似た感じですね。
覚えることが多いという意味では大変ですが、実際はメリットでもあると思います。
もうすでに慣れてしまったやり方でも、新しい技術やツールを取り入れることで作業が格段に楽になることが多々あります。
コーディングだとSCSS(SASS)なんかは覚えるまで大変でしたが、覚えてしまえば本当に作業効率が上がって幸せになれます。
いまコーディングの勉強中という方は通常のCSSを覚えていいと思いますが、仕事にする時はぜひSCSS(SASS)を導入してみてくださいね。
Syntactically:構文的に
Awesome:素晴らしい
Stylesheets:スタイルシート
の略で、CSSをより効率的に進化させた言語です。
使ったら分かりますが、名前の通り素晴らしいです。
もう普通のCSSには戻れません。
SASSとSCSSは表記に差がありますが、CSSに慣れている人はSCSSの方がとっつきやすいと思います。
僕もSCSS愛用者です。
チェックの項目が多すぎる

Webサイトは基本的にどの端末・ブラウザで見ても正常に閲覧できる状態にしておかないといけません。
- Google Chrome
- Firefox
- Microsoft Edge
- safari
- iPhone
- android
- iPad等のタブレット
最低でもこのくらいはチェックする必要があります。
一つでも崩れている部分が見つかれば修正しなければなりません。
僕が入社した頃は上記の他にInternet Explorer(通称:IE)もチェック対象だったんですが、このIEが厄介者でした。
IEさえ無ければ納品できるのに!!!
という事態が何度起こったことか。
IEのみ対応していないCSSがとにかく多くて、解決するために長ったらしい記述に変更したりして大変でした。
最近はIE非推奨のサイトやサービスが増えてきたので、弊社のチェック対象からも外れてくれてだいぶ楽になりました。
Webデザイナーは大変なこともあるけど、楽しいことの方が多い

いろいろ書いてきましたけど、どれも絶望するような大変なことではないと思います。
むしろ乗り越えてしまえば成長できる要素ばかりです。
最初に言ってますが、よくWebデザイナーが言われるような、残業時間が多いとか薄給だとかは僕が勤めている会社ではあんまり該当しないので書きませんでした。
毎日何を着るか考えないといけないのは地味に大変ですが、そんなの可愛いもんです。
大変なことはあるけど、Webデザイナーという職業はそれ以上に楽しくやりがいのある仕事だと思います。
会社さえきちんとしていれば、Webデザイナーはネットで囁かれるほど悪い職業ではないですよ。
一緒に頑張っていきましょ~!
ホワイトなWeb制作会社の選び方はこちらの記事を参考にしてみてください↓


ありがとうございました!
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